ラスベガスで開催されているAWS Re:Inventの2日目が始まりました。
2日のキーノートスピーチは、新サービスや新機能の発表がメインです。スピーカーはAWSのCEOであるアンディ・ジェシィ(ANDY JASSY)でした。
昨年は、3万人程度の規模でしたが、今回は4万3千人以上が来場しているとのことでした。



会場風景
今回は前年を上回る4万3千人以上が来場!



Everything is everything

今回のスピーチのテーマは「Everything is everything(After winter, must come spring)」。
全てのベンダーがクラウドに移行することを考えたときに、何も我慢をしたくないものです。
AWSは、非常に堅牢で多岐に渡るサービスを持っていて、機能も効率も一番高いサービスとなっています。

AWSはクラウドNo.1

リレーショナルデータベースも6つ利用できまが、他のサービスは、最大2つしか利用できません。
AWSの売り上げは前年対比で44.1%増ですが、競合他社よりもはるかに高い成長率で成長し、多くのお客様に支持されています。実際にIBMのユーザーだったWhirlpool社は、全ての機能がAWSのクラウドで利用でき、コストも下がり、すぐに移行できるということに驚嘆していました。




会場で発表されたデータ
クラウドNo.1を証明するデータの数々


Expediaもクラウドへ移行中

ここで実際にAWSを利用しているExpediaのプレジデント兼CEOのMark Okestrom氏をご紹介します。
Expediaは、世界最大の旅行サービスを提供しています。サイトには、75カ国から月間6億人が訪れています。
AWSへ預けているデータは、35ペタバイトとなります。
昔はシステム障害に悩まされており、障害が起きると夜中の2時にピザが配られるような状態だったが、それは過去の話です。AWSを使うようになって問題が解決しました。




会場風景
ExpediaもAWSへの移行を開始している



ミッションクリティカルなアプリの80%は、2〜3年以内にAWSに移行します。
そのためにAWSに戦略的な投資を行い、2017年には1億ドル、2018年には1.5億ドルをAWSに投資する予定です。


最適化についても、AWSの機能を利用することで自律的に対応できるようになっています。これにより何百万ドルものコスト削減になっています。
5億ドルの広告をAWSのAIのアルゴリズムで表示しており、これも効率化に繋がっています。
旅行は狭い先入観を打ち砕き、より良い世界の入口につながっています。誰もがつながることができることが旅行の素晴らしさですが、このサービスの提供を拡大できているのもAWSがパートナーとしていてくれるからです。


会場で発表されたデータ
アプリの80%を2~3年以内にAWSへ移行


様々なAWSのサービスが登場

AWSは、様々なインスタンスを持っています。また、自動でアプリを本番環境に移行したり、規模を拡大するような運用を自動化できるオープンソースのKUBERNETESがAWSで利用できるようになりました。
多くのお客様がAWS Lambdaを利用しており、年率300%の成長率です。


つまり、数多くの企業がサーバレスへの移行を希望しているということです。
我々は、18のサービスを揃えていますが、他社は、その3分の1程度しか用意できません。AWSのプラットフォームで全てのことができるようになるのです。しかも、初期投資は必要ありません。使った分だけ払えばいいのです。


会場で発表されたデータ
会場で発表されたデータ

会場で発表されたデータ
数多くの企業がサーバレスへの移行を希望している


データ格納やDB関連の新サービス

自由というのは、ありとあらゆる機能があり、作りたいものが作れればいいというだけではありません。ベンダーに縛られないということも必要なのです。
多くの商用を含むリレーショナルデータベースは、ほとんど動きますが、大きなデータベースになるとうまく動きません。
AWSは、ノンリレーショナルデータベースのDynamnoDBを提供しています。DynamoDBだと何兆件ものデータを処理することができます。多くのお客様がアマゾンのDynamoDBを利用しています。


会場風景
会場で発表されたデータ

会場で発表されたデータ
DynamoDBを利用する数多くの企業


DynamoDB Global Tables

今日、発表するのは、DynamoDB Global Tablesです。
マルチリージョンで世界中でノンリレーショナルデータベースを利用できるようになりました。
では、バックアップについてはどうでしょうか?データベースにはバックアップが必要です。


会場で発表されたデータ

会場で発表されたデータ
世界中でノンリレーショナルデータベースを利用できる


DynamoDB バックアップ&リストア

本日発表するのは、DynamoDBのバックアップとリストアサービスです。
グレイシャーというアーカイブサービスもあります。グレイシャーは、通常ストレージに比べてローコストでデータを保管できるサービスです。これは、大きなデータをデータレイクとして使うのに最適なサービスです。


会場で発表されたデータ
DynamoDBのバックアップとリストアサービス


グレイシャーセレクト

今日発表するのは、グレイシャーセレクトというサービスです。
これはグレイシャーのコールドストレージに保存したデータに対して、直接クエリーを走らせて、データを取り出せるサービスです。


会場で発表されたデータ
グレイシャーセレクトを紹介



機械学習やAI関連の新サービス

大量のデータがクラウドに蓄積されるようになると、これを機械学習を使って仕分けをする必要が出て来ます。
しかし、機械学習の開発は、簡単なことではありません。小さなモデルでもかなりの演算能力を必要とします。使えるモデルが必要です。
多くの試行錯誤があり、ミスがあり、利用できるモデルが見つかったとしても、それを信頼性の高い形で提供するのにもハードルが高いです。しかし、色々なイノベーションをAWSは起こしてきました.それがアマゾンが長い時間をかけて築き上げて来た資産です。


それは、お客様の問題を解決するためです。それが我々の機械学習の競争力となっています。多くのお客様がAWSの機械学習エンジンのお客様となりました。更に、機械学習の効率を上げるために新しいサービスを始めました。


会場で発表されたデータ

会場で発表されたデータ
機械学習の効率を上げるために新しいサービスを開始


SageMaker

アマゾン SageMakerです。Segemakermは、ハイパーパラメータオプティメージョンという機能を提供しています。
パラメーターのチューニングはこれから心配しなくてもよくなります。データの種類だけを考えればよくなります。
他のソリューションでこんなことができるものはありません。ABテストもできます。新しいアルゴリズムを本番環境に入れる前にテストできます。
Sagemakerは、モジュール型に作ってありますので、他の実行環境に移すこともできます。これは、機械学習のシステムにおいて、大きな差別化の要素です。
しかし、まだまだ機械学習というのは、一般の人が利用するには難しいものです。
機械学習をもっと、使いやすくするためにどうしたらいいでしょうか?


会場で発表されたデータ
ハイパーパラメータオプティメージョンという機能を提供するSegemakerm


DeepLens

AWSは、DeepLensという新しいカメラを提供します。
このカメラを使えば、誰でも機械学習のディープラーニングを簡単に利用できることができます。


会場で発表されたデータ
新しいカメラDeepLens


Amazon Rekognition Video

次に、動画を人工知能で認識する新しいサービスを紹介します。Amazon Rekognition Videoです。
この機能を使えば、動画に何が写っているシーンなのか、どういう活動をしているのか、誰が映っているのか、どういう動線で動いているのかなどを認識することができます。


会場で発表されたデータ
動画を人工知能で認識する新しいサービス


Amazon Transcribe

言語の音声認識はどうでしょうか?
今までは、音声をうまく、検索できないという問題がありました。そのためにオーディオをテキストに何とか変換できないかということに長年、取り組んで来ました。今までは、重要なデータは人間が書き起こしていました。
Amazon Transcribeは、音声を文字に変換するサービスです。
低品質のオーディオデータにも対応できるようにならないといけないと考えています。
これは、長文のオーディオファイルをテキストに書き起こすためのものです。


会場で発表されたデータ
音声を文字に変換するサービスAmazon Transcribe


Amazon Translate

また、翻訳はどうでしょうか?
今までは、翻訳会社にお金をかけて依頼していました。
そこで、Amazon Translateというサービスを始めました。


会場で発表されたデータ
翻訳サービスAmazon Translate


Amazon Comprehend

どんどん新しい認識サービスがAWSから出るようになりました。更にこの先はどうなるでしょうか?
テキストが大量に存在するようになっても、残念ながら全てのテキストを読んで理解、分類することは困難です。
カスタマーサービスのやり取りは色々なことを分析するのに役に立つはずですが、やはり自然言語処理を独自にはやりにくいものです。
そこで、Amazon Comprehendの提供を開始しました。これは、自然言語処理サービスです。かなり正確な中身の分析をします。45分のデータを1ドル40セントで分析できます。


会場で発表されたデータ
自然言語処理サービスAmazon Comprehend


最後に

今、クラウドの大きな変革が起きています。
クラウドについて気にしなければいけないことは分かっているけれども、今までのやり方を続けたいと思っている人もたくさんいます。移行には、何年、何ヶ月もかかると思っている人もいますが、後になればなるほど穴が深くなっていきます。
AWSには、数多くの機能があります。1300もの機能を新たに、今年1年で出します。
これからの10年間で過去10年のイノベーションよりも少ないということはありえません。全てのことをクラウド上で実現することを目指しています。
これからも、多くのお客様のために多くのことをしていきます。


会場で発表されたデータ
Everything is everything (After winter, must come spring)


基調講演がおわって

基調講演の後、展示会の2日目となりました。
本日はジャパンツアーが組まれており、日本から来られたお客様が多数、AOSのブースにいらっしゃいました。


AOSデータブース
大勢のお客様がAOSブースを訪れました


様々なファイルを自動認識するAIバックアップ

AOSブースでは、AI機能を搭載したクラウドバックアップのAOSBOX AIプラスをご紹介しました。
AOSBOXは、AWSのグレイシャーを利用しています。
大量のデータをコストの安いコールドストレージに自動的に保存する機能を搭載しています。


AOSBOXは、AI機能により画像をディープラーニングで認識して、何が写っているかを人工知能で認識するエンジンを搭載しています。また、顔認証機能により誰が写っているかも自動的に分類することも可能な、次世代のクラウドバックアップサービスです。


OCR機能も搭載しており、印刷された文字も自動的に認識して、検索可能となります。
将来は、動画や音声の認識機能も搭載する予定です。

1000円分のビットコインをプレゼント中です

AOSブースに来られたお客様には、現在、1000円程度の価値があるビットコインAOSコインをプレゼントしました。明日も開催しておりますので、ご興味のある方は、AOSブース(K27)まで是非、お立ち寄りください。


AOSデータブース

AOSデータブース
明日もお待ちしています!