AWS re:Invent 2017がいよいよスタートしました。
MGMでは、グローバルパートナーサミットが開催されています。
キーノートスピーチは、アマゾンウェブサービス(AWS)のVice PresidentのTerry Wise氏の講演でした。


キーノートスピーチ会場
キーノートスピーチが行われた会場

TerryWise
AWS Vice President Terry Wise 氏



AWSのイベントは6年間で最大のイベントになっているが、我々こそがイノベーションを作る造り主となっています。この12ヶ月でAWSのエコシステムが非常に成長してきました。パートナーネットワークも1万を超えています。国レベルではインドが一番増えました。
フォーチュン100ならば90%がAWSを使っています。ユニコーンのスタートアップでも98%がAWSで稼働しています。
他の様々なパートナー様がAWSを活用されています。


パートナーリスト
AWSを活用する様々なパートナー



イノベーションのアーキテクトについて話をしますが、このストーリーの中にはIoTも登場します。IoTのビジネスが大きな市場となっており、2700億ドルの市場が生まれるというマーケットレポートも出ています。サーバーレスということでは、野村総研が岡三オンライン証券を構築しています。


事例紹介
岡三オンライン証券の事例を紹介



金融サービスでは、メットライフやGUIDEWIREなどがAWSを利用しており、見積もりを15秒以内で出しています。ブロックチェーンでも様々な企業が利用しています。この領域にもAWSは投資に力を入れていて、この分野ではTモバイルとインテルと協業しています。


企業紹介
ブロックチェーン企業の紹介



機械学習の分野は、一番大きなトレンドとなっています。具体的な事例としては、米国の国境警備局(US Customers and Borders Protection)が旅行者の安全を守るために、バイオメトリクスを活用している事例となります。


事例紹介
アメリカの国境警備局の事例を紹介



セキュリティが担保されシームレスなシステムが必要だったが、私たちは数十年の間、バイオメトリクスの対応に苦しんでいました。どうやって膨大な人数のセキュリティ情報を管理すればいいのでしょうか?


今まで、船は旅客機が到着すると1回で2000人とか、時には1万人とかのデータを一度に処理しなければならなくなります。このパズルを解くための要素を組み立てました。その解決策として、自分たちだけではなく、入国に関わる人々をまとめて考えてみました。


つまり、チェックインを処理する航空会社のスタッフや空港のセキュリティ担当者、入国審査のスタッフなどです。空港ではチェックインしてセキュリティを通りますが、全ての顔が全部認識されているので、そのまま何もチェックせずにロンドン行きの飛行機に乗れるようなシステムを構築しています。みなさんが着陸したらテキストを送って、お帰りなさいと自動的に送れるシステムです。写真がキャプチャされ、クラウドに送られ、チェックする。これが2秒間で行われます。


事例紹介
空港のチェックイン時のセキュリティの仕組みを紹介



全てAWSのサービスを使って具現化されていきます。旅行者が、今はまだ立ち止まって認識しますが、未来は立ち止まる必要もなくなります。未来はビデオ画像の分析と機械学習により、さらに高度な処理が可能となります。このシステムは、最終的にアメリカ国民のためのシステムとなります。


いかがですか?これは、皆さんにも関係のあるシステムだと思います。
みなさんもラスベガスまで出張で来ているかと思いますが、AWSが創業以来関わっているお客様でもあります。


それでは、マシーンラーニングの分野で何が起きているかを説明します。75%の売り上げは、アマゾンのパートナーから上がっている。機械学習のパートナーは以下の通りです。


パートナーのリスト
機械学習のパートナーのリスト



機械学習にはスケールが大事です。より多くのデータを処理できれば、それだけ精度が上がるからです。最終的には学習データを使って、予測精度を上げていきます。現在、エクサバイトのレベルでデータを持っています。眼底写真の画像解析を例にあげます。


画像解析事例
眼底写真画像解析の事例を紹介



健康な目と健康でない目の写真を見せて学習させて、90%以上の精度で見分けることができるようになりました。
スポーツの世界で選手の動きを学習させて、解析ができるようになっています。


サッカー選手の動きを学習
サッカー選手の動きを学習



Expediaも機械学習を活用して成果を上げています。Pintrestは、ビジュアルサーチにAWSの機械学習を利用しています。自動運転の技術にも活用されており、車線変更なども自動で行われています。


事例紹介
自動運転技術に活用された事例を紹介



アマゾンは、人工知能のイノベーションを自分たちも活用しています。在庫がどこにあって、どうやって動かすのかなどという物流全般にもAIを活用しています。
アマゾン echoはパーソナルスピーカーですが、ここでもアマゾンのアレクサという人工知能エンジンが動いています。
未来は、現在にあります。今はまだまだ初歩的な段階ですが、どんどん進化していきます。みなさんの課題を機械学習を使ってどうやって解決していくかということが大事です。実際にAWSを利用してAI製品を提供しているパートナーは以下の通りです。


パートナー紹介
AWSを利用してAI製品を提供しているパートナーの紹介



機械学習を活用して、どういうことができるようになるのか?
さらにそれを拡大していくためにどうすればいいのか?
成功への近道は、準備が大事だとグラハムベルも言っていました。
AWSには、1万人以上の資格認定者がいます。10万人レベルのAccreditationsがいます。デジタルオンラインを通じて、効率良く、学習できるシステムも提供しています。それぞれの専門分野に特化したスペシャリストも養成しています。


専門分野に特化したスペシャリスト
それぞれの専門分野に特化したスペシャリストを養成



年率100%以上のペースでスペシャリストを増やしています。ネットワーク Competencyにもフォーカスしています。クラウドを活用するためには、データ移行が重要になります。データをクラウドに移行するパートナーも活躍しています。


パートナーリスト
データをクラウドに移行するパートナーの紹介



アクセンチュアがenelの風力発電事業を支援しています。何万ものデータベースがAWSに移行しています。
PerconaはLookoutを支援し、非常に素晴らしいコスト削減を実現しました。


マネージドサービスにもかなり投資をしています。Progressiveというインドの会社が非常に素晴らしい仕事をし、90%の成長率を達成しています。


キーノートの最後は、AWSのCEOのAndy Jassy氏が登場し、「AWSはチャネルリセラープログラムをさらに充実させていきますので、AWSのパートナー様とこの世界をもっと広げていきたいと思っています。」と挨拶していました。


AWS CEO Andy Jassy
AWS CEO Andy Jassy氏の挨拶